津波・大規模風水害対策車

 近年、局地的集中豪雨や台風等による大雨により大規模な浸水被害、河川の氾濫、土砂災害の発生により甚大な被害を及ぼしました。総務省消防庁では、各種災害に対処できる装備を備えた土砂・風水害機動支援部隊を設立、各都道府県に部隊の配備を計画しました。
 この度、相馬消防本部に配備された津波・大規模風水害対策車は、装備として水陸両用車、高機能救命ボートなどをコンテナに搭載し、当地域での災害対応をはじめ、要請があれば県外への災害派遣を行う重要な役割を持っています。
 相馬消防署に配備され、相馬災対1の名称で運用しています。
 

 

 

 

水陸両用車

 瓦礫・泥寧地の走行、湖・河川の航行が可能な車両で活動隊が進入困難な地形を走破できます。主に消防隊、救助者の搬送、資機材の搬出搬入を行います。また、可搬ポンプを搭載することで、陸地、水上を問わず単独放水が可能なマルチ車両となっています。

 

 

高機能救命ボート

 特殊強化ゴム素材で作られたボートで瓦礫が漂流している水上も航行が可能となります。船首ハッチが可動式となり、車イス等を利用している救助者の収容が容易で活動時間の短縮と救出時の要救助者への負担が軽減できます。